- 余計なお金をかけずに、Webからの集客を増やしたい。
- ホームページはあるのに、申し込みや入会希望者が来ない。
- SEOコンサルや業者に頼む前に、自分でできることはやっておきたい。
SEOのメリットは、余計なコストをかけずに見込み客を集め、申し込みや入会希望者を増やせることです。
しかも、昔と違って今のSEOは、特別ネットに詳しくなくても大丈夫なものになってきています。
もちろん、全くの無知では話になりませんが、必要なポイントさえ押さえておけば、誰でも一定の成果が出せる世界になってきました。
そのため、小規模な塾、地域密着の教室、数人規模のスクールなど、中小企業どころか個人事業主であっても、SEOで成果を出すことが可能です。
むしろ、資本の小さい個人やスモールビジネスこそ、SEOをうまく使って、少ないコストで効率良く集客をしていくべきだと言えるでしょう。
とはいえ、日々の業務でも忙しい中、SEOの勉強と作業にそこまでの時間やリソースは避けませんよね。
特に、学習塾や習い事教室などのスクールビジネスでは、普段からやることが山盛りだくさんですから、SEOのために使える時間は限られています。
しかし裏を返せば、みながそういった事情を抱えているわけで、実際にこの業界のWebサイトやホームページは、デザイン性は良くても、SEOの観点から言うと質の低いものばかりです。
つまりは、非常に競争力の低い世界であり、少し頑張るだけでも他より頭1つ抜け出ることがしやすいと言うこともできるわけですね。
この記事では、一般的なSEOコンサルに頼んだ時に、アドバイスや指摘されることの多いポイントについて、順に1つずつ見ていきます。
もちろん、Web集客の初心者であることを前提とし、できるだけ重要なところに絞って、簡単に話を進めていきます。
また、知識と実践が混ざると難しくなりますから、先に必要なことをざっとお伝えしていき、最後に具体的な手順や進め方について触れていく流れにします。
これからSEOコンサルを頼もうと思っている人も、頼まずに済ませようと思っている人も、まずはさらっと確認してみてくださいね。
SEOのチェックリスト:SEOコンサルに頼むと指摘されること
SEOコンサルに頼むと、自分のサイトに合わせたアドバイスをもらえると思いますよね?
もちろん、それはそのとおりなのですが、実際には初心者の誰もがほとんど同じような指摘をされてしまいます。
実際に頼んだことのある人が見れば、i身に覚えがあるのではないでしょうか。
- キーワード選定
- タイトル(titleタグ)
- メタタグ(ディスクリプション、キーワード)
- H1、H2、H3タグ(見出しタグ)
- 記事本文
- LSIキーワード
- 内部リンク
- アンカーテキストの書式設定
- アンカーテキストの最適化
- サイト構造(サブディレクトリ構成)
- メニュー
- サイトマップ
- パンくずリスト
- レスポンシブ対応
- 表示速度
- canonicalタグ
- strongタグ(強調タグ)
- altタグ
- 画像のファイル名
- 画像の選定
- robots.txt
- index,noindex
- 重複チェック
- ソーシャルメディア対応
- ページを増やす
- Google Search Console
- Google Analytics
- Googleタグマネージャー(GTM)
- 外部リンク
- URLの正規化
- Scehma
細かく挙げればまだまだありますが、よく指摘されるポイントは、このくらいでほぼほぼ網羅されます。
実際に、ある程度SEOに詳しい人でない限り、大体このあたりを指摘されて、修正をかけることになるでしょう。
実のところ、これらは公表されているチェックリストのようなもので、別にコンサルに聞かなくても分かるはずのことばかりです。
もちろん、いちいち自分でリストをチェックしなくても、必要なところだけを指摘してくれるのは、それはそれで意味のあることですが・・・
先生として生徒に教える時に、教科書の最初のページに書いてあるような基本的なところを質問されたら、「読んだら絶対に分かるのに、時間がもったいないな・・・」と思いますよね?
当の先生たちが、そういうレベルで基本的なところを、わざわざ特別にお金を払って聞くのですから、まさにもったいないと感じてしまいます。
それでは、これら1つ1つを丁寧に解説・・・していくと、長ったらしい上に小難しくなってしまいますから、やめておきます(笑)
今回はもっと簡単に、
- 本当に重要なのはどれなのか
- 自分でどうやって対応するのか
- 重要だと勘違いしやすいものはどれなのか
こういったあたりを軽く押さえていきます。
まずは、余計な手間や無駄な専門知識をできるだけすっ飛ばして、必要なポイントだけを押さえながら、実践的なSEOを始めていきましょう。
▼SEO対策をコンサルに依頼する前に読んでおきたい記事はこちら
SEOをするなら、事前に自分でやっておきたいこと
SEOに取り組むつもりがあるなら、この2つはやっておきたいです。
これが何かは「検索エンジンの仕組みと、攻略のための基礎知識」のところで書いたとおりですね。
最初の設定方法に迷うかもしれませんが、そこさえ乗り越えれば、普段は放ったらかしで、使いたい時だけ使えば大丈夫です。
SEOコンサルに頼む場合でも、結局これは「設置してください」と言われることになります。
代行してもらえる場合もありますが、この程度のことにお金を払っていては、いくらあっても足りませんよね。
何より、SEOをするなら、この2つは自分で使えないと致命的です。
お持ちのWebサイトが特殊なものだと苦労しますが、一般的なHTMLサイトやWP(ワードプレス)はもちろん、無料ブログでも設定は簡単ですから、ぜひ挑戦してみてくださいね。
(それでも分からなければ、改めてお尋ねください)
一方、名前は似ていますが、別に導入しなくて良いのがこちらです。
- Googleタグマネージャー(GTM)
ある程度SEOに慣れてきて、導入したくなったらしても良いですが、最初は全く必要ありません。
SEOとして絶対に必要だが、普通はやってあること
次は、絶対にしておきたいけれども、自分で1から設定するとものすごく大変なことです。
ただし、今ではすでに設定済みものが出回っているため、実際はものすごく簡単です。
- サイト構造(サブディレクトリ構成)
- サイトマップ
- パンくずリスト
- レスポンシブ対応
- ソーシャルメディア対応
- アンカーテキストの書式設定
- 内部リンク
これらは絶対に必要なものばかりですから、必ず最初にひととおり済ませておくべきです。
代わりに、最初の段階で正しく設定すれば、ほぼ2度と気にする必要がなくて気楽です。
とにかく最初が肝心ですから、しっかりと押さえておきましょう。
・・・と言っても、それなりに有名なSEO対策済みのテーマやテンプレートを使えば、これらはほとんど自動的にクリアできます。
逆に、今では対応していないものを探すほうが難しいくらいですが、たまに劣悪なサイトを見かけますから気をつけてください。
具体的には、Webデザイン会社にHP制作を依頼する場合、月額方式で自社システムを利用させる方式の場合、無料や格安でHPがついてくるような場合は、はずれに当たる確率も高くなります。
そして、自動的にクリアできない環境の場合、いちいち設定にお金を要求されたり、そもそも設定ができない仕様だったりして、大変な苦労をすることになりがちです。
仮に自由に設定できても、1つ1つを自分で適切に設定するのはかなり大変ですから、全く安心はできません。
もしも悪いほうの心当たりがある場合は、1度大丈夫かどうかを、当事者以外にチェックしてもらっておきたいですね。
SEO対策として、絶対に気にしたいこと
続いて、とても簡単で、しかも絶対にしておきたいことですね。
- タイトル(titleタグ)
- 見出し(H1、H2、H3タグ)
知らない人からしたら、「タグ」って何?・・・という話ですが、これはHTMLの用語です。
細かいことは抜きにして、要するに「各記事のタイトルと見出しに、キーワードを入れましょう」ということです。
例えば、「英会話教室」で上位表示したければ、タイトルに「英会話教室はこう選べ!」、見出しに「英会話教室にかかる費用」「英会話教室と英語塾の違い」・・・などとするわけです。
もちろん、これは分かりやすい例で、あまり入れすぎると不自然になって逆効果ですから、記事としておかしくならない程度で大丈夫です。
ただ、普通に考えて、そのページで書きたい大事なことは、タイトルと見出しに自然と入りますよね。
そこまで強く意識しなくても、ある程度はそうなっているはずですから、なっていないところを見つけたら、軽く修正しておきましょう。
補足:SEOが全く駄目なサイトもある
普通のサイトであれば、タイトルタグや見出しタグの扱いで困ることはありません。
しかし中には、いちいち特別な設定をしたり、意識的に操作をしたりしないと、タイトルタグや見出しタグが空っぽ(または無関係な文字列)になってしまうものもあります。
そういった劣悪なものはかなり少なくなりましたが、上の内部リンクなどがおかしなサイトだと、ここもおかしくなっていやすいため注意が必要です。
すでにWebサイトをお持ちの方で心配な場合は、分かる人に一度見てもらうと良いでしょう。
(それなりに有名なSEO対策済みのテーマやテンプレートを使っていれば、ほぼ大丈夫です)
SEO対策として、できれば気にしたいこと
今度は、できれば気にしたいけれども、無理そうなら後回しでも良いことです。
- メタタグ(ディスクリプション)
- アンカーテキストの最適化
- 表示速度
- 重複チェック
- URLの正規化
- index,noindex
これらはSEOへの影響がそれなりに大きいため、改善できるならしたほうが良いです。
ただ、ある程度の知識が必要な上に、手間がかかりますから、初心者が最初から実践するのは難しいはずです。
ですから、Webサイトの運営と記事の作成に慣れてきたら徐々に取り入れるとして、最初のうちは優先度を下げておくと良いでしょう。
SEOコンサルから指摘されやすいが、あまり重要ではないもの
続いては、最初はあまり気にしなくても良いものです。
- メタタグ(キーワード)
- LSIキーワード
- altタグ
- 画像のファイル名
- 画像の選定
- 記事本文
- canonicalタグ
- strongタグ(強調タグ)
- robots.txt
- 外部リンク
これらについては、当面気にしなくても大丈夫です。
なお、誤解を招かないために付け加えておくと、以上は次の3つのどれかに当てはまります。
- 一部のコンサルが重要だと勝手に勘違いしているもの
- 実際にSEO対策として重要だけれども、初心者には優先順位が低いもの
- 他のサイトのSEO対策ならすべきだが、学習塾・習い事教室・スクール系という条件なら、あまり重要ではないもの
長くなるため、どれがどれとはいちいち書きませんが、決して「全てが不要なものです!」「未来永劫ずっとやらなくても良いです!」などと言うつもりはないです。
前提条件が変われば、優先してやるべきものもありますし、SEOに慣れてきたら徐々に挑戦してくべきものもありますから、その点だけはご承知おきくださいね。
SEO対策よりも、Web集客の視点で重要なもの(=SEOの視点だけでやると失敗するもの)
何のことか分かりにくいかもしれませんが、見出しのとおりです。
- キーワード選定
- メニュー
- ページを増やす
これらは、SEOの視点だけでなく、Web集客の視点を持たないと、失敗を招きやすいです。
キーワード選定
まず「キーワード選定」は、SEO対策において最も重要なものの1つです。
実際にキーワード選定だけで、大量のページ数を使うWebサイトや、専用の書籍が存在するくらい、奥の深いテーマでもあります。
しかし、技術的なことに気を取られて、SEO対策の視点だけでキーワード選定をしてしまうと、SEOは成功しても肝心の集客が失敗してしまうということが起こりかねません。
学習塾や習い事教室で、無料体験会を開いた時に、とにかく多く来てくれれば良い・・・というものでもないですよね。
すでに他のところに通っていて、絶対に他へ移る気が無い子供ばかり50人来るよりも、塾に通っていなくて、これから入るところを探している子供だけが10人来てくれるほうが、体験会としては成功します。
それと同じで、とにかく検索時に上位表示されれば良いというわけではないにも関わらず、キーワード選定に関する専門知識が邪魔をして、ピントを外してしまうケースがあります。
バランス感覚の悪いSEOコンサルに頼むと、ここで間違ったアドバイスをもらうことがありますから、頼むならバランス感覚のある人に頼むようにしたいですね。
メニュー
「メニュー」とは、ページ上部やサイドバーに表示されるメニューのことですね。
スマートフォン対応サイトの場合は、「≡」マーク(ハンバーガーアイコンと呼ぶ)を押すと表示されるメニュー(ハンバーガーメニューと呼ぶ)が重要です。
これらメニューについては、SEO的にも必須なのですが、あって当然の位置づけであり、それ自体のSEO効果は薄いです。
一方、利用者からすればとても便利なもので、設置しないという選択肢はほぼありません。
そのため、むしろ集客効果のほうからデザインするほうが効果的です。
ページを増やす
「ページを増やす」ことを推奨するSEOコンサルやSEO業者は今でも多いですが、これは一昔前のアプローチです。
現在はページ数の重要性が落ちており、ページ数がなくても上位表示しているサイトはありますし、逆にページ数が多いことで順位を下げているサイトもあります。
要はやり方次第でプラスにもマイナスにもなるものですから、単純に「ページ数は多いほうが良い」と考えるのはやめておきましょう。
ただ、SEO業者やHP作成業者からすると、ページ数を多く頼んでくれたほうが確実に儲かりますよね。
ですから、それらしい書き方をしておいて、最後に「専門の業者に作ってもらいましょう」とするパターンが多いです。
(または、「自分で作った良いです」と言っておいて、CMSなどのシステムを売ろうとするパターンですね)
これに限らず、自分が儲けようという意図が透けて見えてしまうものは、素直に信じないようにしたいですね。
純粋にSEOの観点から言えば、とにかくページを増やせば良いというものではありません。
もちろん、良質なページならば増やしてもらって構いませんが、その基準がSEOだけを目的としたものになっても良くありません。
くれぐれも、Web集客の視点からのページづくりも忘れないようにしたいですね。
初心者がSEOを意識しすぎると、記事が書けなくなる
SEO対策をうまくやろうと思ったら、意識すべきところがいくらでもあります。
Googleは200以上の評価基準があると明言していますが、仮にその中で個別の記事を書く際に関係するものが50しかなかったとしましょう。
しかし、同時に50個のことに注意しながら、読み手にとって役に立つ記事を書いていくというのは、あまりに大変すぎる作業ですよね。
Webサイトやブログを立ち上げたばかりの頃は、普通に記事を書くだけでも慣れなくて苦労するはずです。
ただでさえ時間がかかるのに、さらにSEOを意識して時間をかけていては、なかなか前に進めなくなるでしょう。
そうして、ちっとも記事数が増えず、だんだん書くのが億劫になってしまう・・・そんなケースも日常茶飯事です。
しかし、いくらSEO対策ができていないとしても、「何も書かない」よりは、はるかにマシです。
それに、書いているうちにこそ、書き方のコツが分かってくるものですから、まず書かないことには永遠に上達もしません。
ですから、最初から細かいことは気にしすぎずに、とにかくまずは書き続けることを優先させましょう。
そういう意味でも、今回はあまり細かいことは気にせず、重要度の高いものだけを取り上げてきました。
もっと細かいこともいずれ書いていきますが、それはしばらく書き続けて、ある程度コツを掴んでからで十分です。
ただし、最初の段階で絶対にしておくべき設定があるのは上で書いたとおりですから、そこだけはしっかりと押さえておいてください。
そして、今回はポイントを絞って伝えることに重きを置いたため、具体的にどうするのかが分からないという人もいたかもしれません。
それについては、いっぺんに書くと分かりにくくなりますから、また別の機会で、もう少ししっかりと触れたいと思います。
まずは、まったくの初心者でもできるように、「これをして、次にこれをして・・・」と単純化した手順でご紹介していきますね。
▼自分の教室のホームページを簡単に作るための手順はこちら
スクール専門Web集客コンサルタント
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