- 自分の塾(教室)のWebサイトへのアクセス数が少なすぎる。
- ネットからの申し込みや入会希望者が全然増えない・・・
- 家庭教師だが、自分のホームページで集客がしたい。
- SEO対策をしたいが、どうやってやれば良いのか分からない。
こんな思いの方は多いと思います。
もともと、教師を目指す人は、集客やマーケティングがあまり得意でないことが多いですよね。
それに加えて、学校をはじめとする教育業界では、ICTやインターネットに関する技術が徹底的に遅れています。
実際に、ネットサーフィンをしながら、たくさんある塾や教室のホームページを見ていくと、何とも言えないしょっぱい気持ちになることが多いです。
特に、大手はともかく、中小や個人のところは、明らかに「これではオンライン集客できなくても当然」という非常に厳しいWebサイトになっているところが少なくありません。
それこそ「SEO対策の基本のキの字もできていないな」というひどいサイトも、決して珍しくないのが実際のところです。
ただ、だからと言って、いきなりSEO対策をコンサルタントに頼むのはおすすめできません。
実際に、SEOコンサルに頼んだらと思われるサイトも見かけますが、「よくこんなにレベルの低いコンサルに高いお金を払うな・・・」と心配になるレベルのものも多いです。
特にひどいのは、サイトの作成から運営までを丸投げするタイプのサービスで、まともなSEO対策をしてもらえないのに、毎月それなりの金額を永遠に支払い続けるというのは、搾取と呼ぶにふさわしいでしょう。
それよりも、自分でやれるところは自分でやってから、プロに頼るべきところを頼るほうが、効果も高まる上に、はるかに安上がりです。
生徒たちも、塾に丸投げで自分では何もしないようでは成績が上がらないのと同じように、サイトの運営と集客も、まずは自らするようにすべきなのは当然ですよね。
そこで今回は、塾や習い事教室やスクールのSEO対策を、SEOコンサルタントに依頼すると失敗しやすい理由について見ていきましょう。
- SEO対策を業者に頼むのはどうなのか?
- SEO対策のコンサルタントを利用しても大丈夫か?
- 自分で取り組めるSEOがあれば知りたい。
こういった疑問にもお答えしていきたいと思います。
SEO対策をコンサルに依頼すると何をしてくれるのか?
SEOコンサルタントは、いったい何をしてくれるのでしょうか?
一般的に、企業がSEO対策をコンサルに依頼した場合、提供してくれるのは主に次の3つです。
- SEOの内部対策
- キーワードの選定
- アクセス解析と改善提案
順に見ていきましょう。
1. SEOの内部対策
SEO対策のうち、自分のサイト内でできる対策(内部対策)をしてくれます。
すでに運用しているサイトがあるなら、そのサイトの中身を分析して、内部的なSEO対策を最適化させます。
また、サイトを持っていない場合は、SEO対策を施したサイトを作ってくれるタイプのサービスも選べます。
内部対策は、そんなに難しいことではないのですが、最初にここをしっかりしておかないと、他の施策も全て無駄になってしまいます。
あちこちの塾や教室のサイトを見ても、内部対策の段階で全く駄目というところが多く、こうなるといくら日々の更新や記事の作成を頑張っても意味がありません。
そのため、SEOコンサルがここに力を入れるのは、対策としてはとても正しいと言えます。
ただ問題は、その対策がピントはずれなものになっているケースが少なくないことです。
基本的に、内部対策にはチェックリストやマニュアルといったものがあり、それに沿ってしていれば一定の形は出来上がります。
逆に言うと、その範囲内ならプロに頼むまでもないわけですが、実際にはその程度の助言しかしてくれないコンサルも多いのが現実です。
本当に力のつく授業をする先生と、マニュアルどおりの授業しかしない先生がいるのと同じ・・・と言えば、おおよそのイメージはつくのではないでしょうか。
ただし、SEOの内部対策をするには、HTMLやCSSなど最低限の知識が必要になってきます。
そこが全くない場合は、基本的なことを勉強するか、誰かに聞くしかないわけで、そこにコンサルを利用する意味があります。
ですから、もしも私のコンサルで良ければ、こちらからお受けします・・・と話を進めるのが、よくあるこの手のページの話の進め方ですね(笑)
しかし、すでに書いたとおり、この程度のことはマニュアルやチェックリストがあれば誰でもできます。
その程度のことに高いお金を払うようでは大失敗ですから、まずは自分でしてみることをおすすめします。
何より、右も左も分からない状態で最初から聞くより、自分である程度さわってから聞くほうが、何倍も身になりますからね。
一方、アドバイスはいいから、作業そのものを代わりにやってほしいという場合にも、対応してくれるコンサルはいます。
サイトの修正作業を代行してくれるタイプもありますし、場合によっては根本的なところからサイト構築をして、SEO対策も含まれたサイトリニューアルをする場合もあります。
それでも、20-30万円ほどでできるため、プログラミングのスキルがない場合は外注しましょう。
もしも希望される場合は、私もサポートしていますから、こちらからお申し込みください・・・とやるのが、またもやこの手のページでよくある話の進め方です(笑)
実を言うと、最近ではSEOの内部対策がしっかりとしてあるテーマやテンプレートが、無料から有料のものまでたくさんあります。
そのため、わざわざ高額なサイト構築など頼まなくても、最初からそういったテーマやテンプレートを使ったほうが、安くて早く出来上がるのが本当のところです。
商売ですから、サイト構築へ誘導すること自体はしかたありませんが、頼んだ挙げ句、作られてきたのは市販のテンプレートを少しいじっただけのもの・・・というのは、わりとよくあることです。
また、仮に1から自作してくれたとしても、比較すると市販のテーマのほうが質が高かったということも普通にあります。(少なくとも、塾や習い事教室などスクール系サイトだと、そういうものばかりです)
それではまさに大失敗ですから、まずはSEO対策済みのテーマやテンプレートを検討してみてくださいね。
ただし、すでに運用しているサイトがあって、それを修正したいという場合は、その手のテーマやテンプレートが使えません。
しかし、わざわざSEOコンサルに聞いて修正する(または、代わりに作業してもらう)くらいなら、それらを使っていっそ最初から作り直したほうが、安くて効果も高いというケースもあります。
どうせコンサルに依頼するなら、巧妙に自分の有料サービスに誘導するのではなく、こういった内幕もちゃんと説明した上で、本当に良いものを勧めてくれる人に依頼してくださいね。
2. キーワードの選定
効果的なSEO対策をする上で、キーワードの選定がとても重要になってきます。
そのため、「どういったキーワードで上位表示を狙うのか?」「ターゲットとなる見込み客はどんなキーワードで検索するのか?」など、費用対効果の高いSEOキーワードを選定してくれます。
そうして選んだキーワードをもとに、どんな記事やコンテンツを作っていけば良いのかを教えてくれるところまでがセットですね。
ちなみに、キーワードは選定しただけでは駄目で、うまく使いこなすことが求められます。
と言うのも、いくら理想的なキーワードを選んでも、記事やコンテンツを作る際にそれらをうまく生かせなければ、SEO効果ははっきりと落ちてしまうからですね。
かく言う私も、キーワードの選定にかなり時間を使っていた時期がありました。
それなのに、いざ記事を書く段になると、塾講師という職業柄(?)もあってか、どうしても丁寧な説明を付け加えたり、余計なことまで書いたりしてしまうのです。
しかし、SEOでは「1記事1キーワード」が大原則であり、キーワードに関係ない内容や、たとえ関係があっても別のキーワードが増えてしまう内容を書くのは失敗で、検索エンジンからも評価されません。
本当に読み手のためになろうと考えて(+少しの自己満足を含めて)していることなのに、逆効果になってしまうのですから、何とも難しいものです。
そこで今では、どうせ「1記事1キーワード」は守れないと割り切って、内容重視で書きたいことを書くようにしており、そのせいで表示順位も落ちている・・・というのが現状です(笑)
ただ、私の場合は金儲けが目的でもなければ、より多くの人に読んでもらって目立ちたいわけでもなく、たとえ少なくても見つけてくれた人にこそ役立ててほしいと思って始めたことですから、このサイトではこれからもこのやり方でいきます。
そのため、私の記事の書き方は、(分かった上で、あえてやっていることですが)SEO的には失敗と呼ぶべきものも多々ありますから、それを踏まえて読むようにしてくださいね。
ちなみに、今読んでいる「ちなみに、キーワードは選定しただけでは駄目で・・・」以下のところが、まさに検索エンジンからすれば「無駄」な内容ですね(笑)
3. アクセス解析と改善提案
検索エンジンの仕組みと、攻略のための基礎知識のところでも説明した、「Google Search Console」と「Google Analytics」などを使って、サイトの分析をしてくれます。
サーチコンソール(Google Search Console)では、サイトのインデックス状況だけでなく、どんなキーワードが、どのくらいの順位で表示されて、どのくらいクリックにつながったかが分かります。
アナリティクス(Google Analytics)はアクセス解析で、ページごとの訪問者数や訪問者の属性から、サイト内での訪問者の行動履歴まで、様々なことが分かります。
こういったツールを使いこなして、分析結果をデータとして提出した上で、改善策までを提案してくれます。
要は、選定されたキーワードで記事を作ったら、それがうまく機能しているかを数字で示されて、失敗していたら修正をする・・・という流れですね。
ここが最もコンサルが本領を発揮するところと言えるかもしれません。
ただ、私からすると、ここは重要なのは重要ですが、最重要と言うほどではないと思っています。
と言うのも、SEOが成功するか失敗するかは、確かにここで決まる部分も大きいのですが、肝心の「集客」が成功するか失敗するかは、これより前のところで決まるからですね。
これについては、それこそ1記事1キーワードから外れてしまいすぎるため、また別の記事で触れることにしますが、SEO以前のところで間違えていると、いくらSEOを頑張っても集客は失敗します。
そのため、アクセス解析を踏まえて詳細なデータを用意してくれるのも、それはそれでありがたいですが、私がコンサルする場合はそこに力を入れません。
そして、SEOコンサルに頼んで失敗するのもまさにここのところで、本当はもっと注力すべきことがあるのに、見栄えのするデータの解析ばかりに力を入れるコンサルは少なくありません。
もちろん利用する側も、見栄えのするデータに惑わされて、そこにばかり気を取られてしまうことになりやすいですから注意が必要です。
逆に、もっと手前のところをしっかりとやってから、こういった解析をしてもらうのは有効ですから、順序を間違えないようにしてくださいね。
参考: SEOの外部対策としてのバックリンク
1のところで「SEOの内部対策」が出てきましたが、もちろん「SEOの外部対策」というのもあります。
その中でも、以前まで圧倒的に効果が高かったのがバックリンク(または、被リンク)と呼ばれる施策でした。
これは要するに、外部のサイトからリンクを受けるというもので、昔はこれさえしておけば簡単に上位表示がされるという時代があったのです。
そのため、SEO業者もこぞって自分のところでバックリンクのためのサイトを用意し、クライアントのサイトにリンクを貼るということをしていました。
一方で、一般の個人や企業が、大量のバックリンクを用意するのは大変なことであり、当時これこそがSEOコンサルやSEO業者を利用する最大の理由にもなっていました。
ところが、幾度に渡るアップデートにより、今ではこうした行為が検索エンジンからスパム扱いすらされるようになりました。
そのため、以前よりSEO効果が落ちたどころか、むしろSEOとしては逆効果になりかねないのが現状です。
そのため、SEO業者やSEOコンサルも、バックリンクを売りにするところは軒並み消えてしまっており、今でもそれを売りにしているのは、時代遅れの偽物業者くらいです。
こうした環境変化によって、SEO対策をコンサルやSEO業者に依頼する最大の理由も消し飛んでしまいました。
そして、バックリンク以外は、やろうと思えば一般の個人や企業でも十分に可能というのが本当のところです。
そのため、SEOを外部に依頼する必要性自体が相対的に低下してしまっていることは、頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。
この3つができるなら、SEOコンサルは不要
- SEOの内部対策
- キーワードの選定
- アクセス解析と改善提案
この3つが自分でできるようであれば、SEOコンサルを頼む必要性はあまりありません。
逆に、自分ではできない場合や、できるけれども時間が足りない場合は、時間をお金で買う発想で、利用するのもありでしょう。
ただし、上でも書いたとおり、巧妙に不要なサービスや、無駄に高額な自分のサービスに誘導するのではなく、本当に良いものを勧めてくれる人に依頼してくださいね。
ただ、ここからちょっとややこしいのですが、触れておかなければならないことがあります。
それは、上の話はあくまでも「SEO対策のコンサルタント(コンサルティング)」を検討する場合に限った話だということです。
特に、学習塾や習い事教室などのスクール系の場合で注意が必要なのは、SEO対策がうまくできても、Webからのお申し込みや入会者が増えるとは限らないことです。
例えば、ある人が「英語の勉強法が知りたいな」と思って検索した時に、あなたのサイトが上位表示され、無事に訪問もしてくれたとしましょう。
しかし、その人があなたの教室に通える範囲に住んでいなければ、いくらサイトを気に入ってくれても、見込み客にはなってくれないですよね。
結局のところ、最大の目的は「集客」や「ブランディング」といったところにあり、「SEO対策」はそのためのアプローチの1つに過ぎません。
そのため、集客が目的なら、それを踏まえた上でSEO対策をしてくれるコンサルに頼まないと意味が無いわけで、ただ単にSEO対策だけをしてくれるコンサルに頼むのは失敗のもとです。
「SEOコンサルを利用するかどうか?」で迷ったら、上の3つだけを基準に考えても良いですが、SEOは目的達成のためのアプローチの1つに過ぎないことは、忘れないようにしてくださいね。
SEO対策のコンサル費用は?
それでは、 SEO対策を依頼するのに、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
SEO対策以外にかかる費用もある
まず、先に知っておいていただきたいのは、SEOコンサルやSEO業者が提供しているのは、純粋にSEO対策だけだとは限らないことです。
純粋なSEO対策とは「検索エンジンで上位表示をする」ことになります。
しかし、利用者の立場でしてほしいことは、他にもいろいろありますよね。
- 既存のWebサイトにSEO対策を施してほしいが、ついでに見た目やデザインも改善してほしい。
- まだWebサイトを持っていないため、SEO対策済みのホームページを作ってほしい。
- WebサイトのSEO設定だけでなく、日々の記事の更新にも定期的にアドバイスをしてほしい。
- サーバやWebサイトの管理方法が分からないため、記事の更新だけができる状態で使えるようにしてほしい。
そういうニーズがあるものですから、実際にSEO対策以外のサービスも含めて提供しているコンサルや業者がたくさんあります。
そのため、SEOコンサル(=上の3つ)だけを提供しているケースのほうがむしろ少ないくらいです。
当然、コンサルやSEO業者にかかる費用についても、それらを含むかどうかで大きく変わってくると思ってください。
一方、SEOコンサルが強いのは、あくまでも「SEO対策」です。
検索されやすい設定方法や記事の書き方についてはアドバイスできても、サイトのデザインやサーバの管理は専門外です。
また、HP制作業者やデザイン会社が強いのは、あくまでも「サイトの作成」です。
実際には、SEO対策ができると謳ってはいますが、実際は素人と大して変わらないというケースが少なくありません。
さらに、システム販売会社やサーバ管理業者が強いのは、あくまでも「サイトやサーバの管理」です。
HP作成を依頼しても、ただ単にテンプレートに当てはめるだけというケースが多いですし、SEOも基本だけでボロボロということは普通にあります。
もちろん、HP制作+SEO対策+サーバ管理をセットで販売し、どれも自信満々にしているところもありますが、そういうところの多くは、どれも中途半端です。
大学受験指導の専門家と、中学受験指導の専門家に対して、「どちらもセットで面倒見ます」というところが、どっちつかずである可能性が高いのと同じですね。
手を広げれば、それだけ1つ1つの専門性は薄まっていくのが普通ですから、コンサル選びの際には冷静に判断しましょう。
SEO対策にかかる費用
- HP制作+全てのSEO対策(完全に丸投げ):100万円~
- 既存HPへの十分なSEO対策(丸投げ):50万円~
- SEO対策済みのHP制作:30万円~
- HP制作(テンプレート使用)+基本的なSEO対策:20万円~
- HP制作(テンプレート使用)のみ:5万円~
- 既存HPへの基本的なSEO対策:3万円~
などなど、会社によってピンきりですが、有名なところほど高くなります。
なお、以上は初期費用の話で、月額費用が別にかかる場合も多いです。
簡単なコンサルだけでも毎月3万円~、SEOの作業代行も含むと毎月5-10万円~といったところでしょうか。
(また、SEO業界に特有の話として、キーワードの難易度によっても費用は上下します)
▼HP制作を業者に頼む前に知っておくべきことはこちら
SEO対策をまとめて安く済ませると失敗する
SEO対策を安く済ませようとするのが悪いのではありません。
SEO対策を「まとめて」安く済ませるようとするのが失敗のもとです。
まず大前提として、本当に効果の期待できるSEO対策を、まとめて済ませようと思ったら、絶対に安くはなりません。
例えば、SEO対策込みでホームページを作ってもらい、最適な設定をしてもらって・・・とすると、そこが腕の良いコンサルや業者なら、100万円、200万円することもザラです。
それが格安になるのは、単純にそこが腕の良くないコンサルや業者だからであり、結果も全く出ない悲惨なホームページを掴まされることにつながります。
中でも一番おすすめしないのは、ホームページ作成を格安または無料で釣っておいて、毎月のホームページ運営費用を取るタイプです。
1ヶ月に1万円くらいのケースが多く、これを生涯に渡って永続的に取られ続けることになるのですから、自分だったらゾッとします。
この手のサービスは業界を問わずとても多く、学習塾・習い事教室・スクール系においても、それは同じです。
この手のサービスを利用すると失敗するのは、次の4つの理由からです。
- とにかくSEO対策がなっていない
- 管理もまともにされていない
- 結果的に割高
- 失敗しているということに気づけない
順に見ていきましょう。
とにかくSEO対策がなっていない
実際のサイトを見ると、今の時代ではあり得ないくらい表示が遅いです。
また、デザインを売りにしている割に、総じてデザイン性が低いのはいただけません。
何より、検索順位がボロボロで、重要キーワードで検索しても30位以内にすら出てきません。
極めつけは、塾名そのままで一字一句変えずに検索しても1位に表示されないことです。
これは、表示されたら安心というものではなくて、最低限のSEOしかされていなくても表示されるのが当たり前のレベルです。
それすらされないのは、致命的を通り越して、SEO対策がほとんどされていないと言っても良い状態です。
管理もまともにされていない
毎月の費用を払っているにも関わらず、管理がまともにされません。
例えば、リンク切れのページや、設定不良で表示されないページがあるなど、サイトとしては不良品に近い状態のものも普通に見かけます。
さらに、数年間も放置されっぱなしになっているサイトもあるなど、まともに管理されているとは全く言えません。
SEOに効果的な記事の書き方をアドバイス・・・といったことも全く期待できないのは言うまでもありません。
結果的に割高
この手のサービスは、細かい設定などが自分でいじれないのが基本です。
記事の投稿だけは自分でできますが、デザインを自由に変えるどころか、サイトのページ構成やURLをいじったり、ちょっとしたプラグインやツールを追加することも自由にできません。
自分の思いを反映させようと思ったら、良くて設定のためのオプション料金を取られますし、悪いと「そういった細かい設定は仕様でできません」と断られて(逃げられて)おしまいです。
ひどいところだと、記事を追加する度に料金が発生するなど、もはやサイトが自分の集客ツールではなく、業者の集金マシンと化しているところもあります。
こういった状態になると、疑問を持たずにオプション料金を払うとしても、疑問を感じてコンサルに相談するにしても、いっそ他の業者に乗り換えるにしても、余計なお金がかかることになります。
自分で独立して塾や家庭教師をする時に、劣悪な教材だけを渡されて、それしか使えない状態で始めろと言われたら、絶対に拒絶しますよね。
それなのに、劣悪なWebサイトを自ら嬉々として選んで、それしか使えない状態で始めることを、自ら嬉々として選択し、しかも毎月の利用料まで払うのですから、これほどもったいないことはありません。
他にいくらでも選択肢があるのですから、あえて劣悪なものを選ぶようなことは避けたいものです。
失敗しているということに気づけない
最大の問題は、自分が「失敗している」ということにすら気づけないことです。
複数のサービスをかけ合わせて使っていれば、「それはおかしいですよ」「それは当たりですね」などと相互の評価を聞くことができます。
しかし、全てをセットになったサービスを使っていると、疑問を抱く余地すらなかなか持てません。
また、「そういった細かい設定は仕様でできません」と逃げられることもあると言いましたね。
これも、わざわざ「うちではできません」などと本当のことは言わずに、「それをしてもSEO効果は無いですよ」などと嘘で誘導されてしまいます。
実際にこう言われてしまったら、「ここは選び間違えたかな」と疑いを持つよりも先に、「教えてくれて助かった」と感謝さえするでしょう。
もちろん、他のSEOに関するまずい設定や施策についても、まともな助言や修正は期待できるはずもありません。
このように、失敗していることにすら気づけなくなるということほど、大きな失敗は無いでしょう。
SEOを安くまとめて済ませるのは失敗のもと
安く済ませるのが悪いのではなく、安くまとめてお手軽に済ませるのが悪いだけです。
1つ1つのサービスをちゃんと選んでいけば、全てを安くて良質なサービスで揃えることはいくらでも可能です。
他の教室より良いテキストを仕入れて差別化を図ろうとしている時に、福袋でひとまとめになっているバーゲン品をまとめ買いはしませんよね。
安いものから1つ1つをよく見て選び抜くのであれば、コストを抑えるのに有効ですが、セットでまとめ買いをするようなのはただの無策です。
他の教室より良いサイトを作ってSEOで上位表示させようとしている時に、安くパッケージされているサービスを選ぶのは、それと同じようなものです。
効果の無いものに無駄なお金を払う余裕があるならともかく、他より少しでも差をつけたいという思いがほんの少しでもあるのであれば、1つ1つのサービスをしっかりと選ぶようにしてくださいね。
学習塾・習い事教室・スクールのSEOコンサルはどうか?
学習塾、習い事教室、スクールのSEOを専門に謳っているところも結構あります。
しかし、そういったところのほとんどは、他の業界のコンサルと比べると総じてレベルが低めです。
こう断言できるのには、理由が2つあります。
- そのサービスを実際に利用している塾や教室のホームページを見ると、質が低いことが一目瞭然だから
- そのサービスを提供しているコンサルや業者が書いている、SEOに関する記事の内容がでたらめだから。
SEOコンサルの導入実績は、失敗例の宝庫
わざわざ実績として紹介しているくらいですから、成功例がほとんどだと思いますよね。
確かに、「**のキーワードで1位」「6ヶ月で順位が・・・」などと、素晴らしいことを書いていることがほとんどです。
もちろん、こういった実績は、塾の合格実績と同じで、いくらでもそれらしく作れてしまいますから、大して参考にはなりません。
一方、導入実績として、実際にコンサルやSEOサービスを利用した学習塾や習い事教室のWebサイトが紹介されているケースもあります。
こちらは自己アピールと違って、今も本当に動いている実物だけに、情報源としては非常に信頼できるわけですが・・・これが総じてひどいのです。
もちろん「良い例」として出しているつもりなのでしょうし、実際に良い例もあるのですが、よくよく見ると「悪い例」のほうが圧倒的に多いのですね。
ただし、よほどWeb集客とSEOに関する素養のある人でないと、「悪い例」には見えないはずです。
そして、そういう実績例は素人向けに出しているものですから、十分に役目を果たしているわけで、ホームページとしては全く問題はありません。
しかし、見る人が見れば分かってしまうわけで、「自分だったらお金をもらっても利用したくないな」と思うレベルのものがたくさんあることだけは指摘しておきます。
SEOコンサルの書く記事が、意外とでたらめな現実
もちろん、一流と呼ばれるSEOコンサルやSEO会社が書く記事は、素晴らしいものばかりです。
私も、そのうちのいくつかを情報源として学んでいますし、感謝はしても批判する気は毛頭ありません。
しかし、学習塾・習い事教室・スクールを対象に、SEOを売りにしているコンサルや業者は、二流どころか三流以下のところがほとんどです。
実際に、それらが書いているSEOに関する記事には、よそからコピーしてきただけでオリジナリティの無いものか、事実と異なるでたらめなものがとても多いのです。
それでもやっていけるのは、この業界はWeb集客やICTに疎く、周りのサイトもひどいところばかりで、ライバルがあまりに少ないからですね。
ただし、こちらもWeb集客とSEOに関する素養のある人でないと、「悪い内容」には見えないはずです。
そして、そういう人が書くSEOのノウハウ記事は、あくまでも素人向けのものですから、読み手はそれなりに納得してしまいます。
しかし、見る人が見れば分かってしまうわけで、「よく平気で嘘を載せるな」「嘘ではないけど的外れだ」と思ってしまうレベルのものが、たくさんあります。
学習塾、習い事教室、スクールのSEOコンサルを利用すべきか
- 気休めだから効果が出なくても構わない
- お金に余裕があるから無駄なコストがかかっても平気だ
- ホームページで差別化するつもりがなく、名刺代わりにあれば十分
こういった理由で利用したい人は止めません。
しかし、オンラインからの集客アップを期待しているなら、基本的にはやめたほうが良いでしょう。
新たにホームページを作ろうと思っているなら、全てをセットにしているものは避けて、HP制作、コンサル、サーバ管理の1つ1つで良いものを選ぶようにするべきです。
一方、今あるサイトのSEO対策だけを期待してコンサルを利用する場合は、最初からあまり期待はしすぎずに、期間を区切って効果を測るようにしたいですね。
また、SEOが集客アップのためであるなら、SEO対策だけを売りにしているコンサルではなく、Web集客にも強いコンサルに相談しましょう。
ここまで見てきた「SEO対策をコンサルに依頼すると失敗する理由」も参考にして、良いコンサルを選んでくださいね。
▼自分でSEO対策を進めるなら、こちらの記事を参考に
スクール専門Web集客コンサルタント
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