検索エンジンの仕組みと、攻略のための基礎知識

Web集客をする際に、必ず出てくるのが「検索エンジン」です。

GoogleやYahoo!などがそれで、使ったことがない人はほとんどいないでしょう。

しかし、その仕組みはあまり知らないかもしれません。

 

Web集客の主力の1つであるSEO対策は、要するに「検索エンジンを攻略して、うまく上位に表示させよう」というものです。

そのため、検索エンジンの仕組みを知っておくと、適切なSEO対策がしやすくなります。

  • そもそも検索エンジンって何?
  • 検索エンジンへの最適化ってどういうこと?
  • 検索で少しでも上位表示するにはどうすれば良い?

こういった疑問のある方は、この記事で解消しておきましょう。

 

検索エンジンが検索結果を表示するまでの流れ

検索エンジンとは、インターネットに存在する情報を検索する機能およびそのプログラムのことです。(ロボットとも呼ばれます)

普段、GoogleやYahoo!などの検索サイトで、検索窓にキーワードを打ち込みますよね。

すると、裏側でプログラムが起動して、検索結果を返してくれるわけです。

 

ただし、検索結果を返すためには、そのための情報収集が必要となります。

試しに「検索エンジン」で検索をしてみると、「約 152,000,000 件 (0.31 秒)」と表示がされて、その下にずらーっと検索結果が並びます。

これは、候補となるサイトがこれだけたくさんあり、そのうちの上位10個のサイトが表示されているということです。

逆に言えば、これだけたくさんのサイトを比較するために、検索エンジンは常にインターネット上の情報を収集し続けているわけですね。

 

実際に、Webサイトが検索結果に表示されるまでには、次の流れをたどります。

  • クロール(クローリングとも)
  • インデックス(インデクシングとも)
  • ランキング(スコアリングとも)

検索エンジンは、この3つを通じて候補となるサイトの情報を集め、順位を決めています。

そのため、検索エンジンがこれらをしやすいようにサイトを作ることが、攻略にもつながるというわけですね。

 

クロール(クローリング)

検索エンジンは、たくさんのサイトの情報を集めるために、広大なインターネット上を巡回しています。

実際でも、どこか別のサイトから、あなたのサイトに流れ着き、サイト内の他のページをぐるぐると回って、最後にはまた別のサイトへと流れていきます。

そうやって、検索エンジンは「こういうサイトがある」という情報を収集しています。

 

これが「クロール(クローリング)」です。

せっかく頑張ってサイトを作っても、クロールされないと存在自体を認識してもらえず、「無いのと同じ」になってしまいます。

そのため、自分のサイトをクロールされやすい作りにしておくことは、とても大切になってきます。

 

ただし、この時点ではサイトの存在を確認しただけで、まだ検索結果に表示されるとは限りません。

中身の無いページや問題のあるページまで、検索結果に表示するわけにはいかないですよね。

そのため、実際に表示するサイトの候補として保存するのが、次の流れとなります。

 

インデックス(インデクシング)

クロールによって集めたデータを、データベースに登録することです。

インデックスとは「目次」のことで、インターネット上の全てのWebサイトの目次を作るようなイメージですね。

重複するコンテンツや、質の低いページは、クロールはされても、インデックスはされないということが普通にあります。

 

そして、ここがとても大事なところですが、検索エンジンにインデックスをされない限り、検索結果に表示されることはありません。

ですから、上位に表示させるよりもまず先に、インデックスさせることが最低限の絶対条件となります。

実際に、小さな塾や小規模な教室のWebサイトを見ていると、インデックスすらされていないところをよく見かけますから、くれぐれもご注意ください。

 

ちなみに、検索バーに「site:example.com」と入力することで、インデックスされているかどうかを確認できます。

トップページがインデックスされていても、個別ページがされていないことは普通にありますから、ページごとで確認しましょう。

(実際には、1つ1つ入力していると手間がかかってしかたないため、もっと楽な方法も後述します)

 

ランキング(スコアリング)

インデックスされたWebページを点数付け(順位付け)して表示することです。

ここで10位以内にランキングされると、検索結果の1ページ目に表示されます。

 

ちなみに、全く同じキーワードで検索していても、人によっては全く違う結果が表示されます。

最も大きい要因は、ローカライズというもので、どの場所で検索しているかによって、表示される結果が変わるというものです。

大阪にいる時に、東京の天気予報やおすすめスポットを表示しても役に立たないわけで、実際には今いる場所の情報が最優先で表示されます。

これは非常に重要な要因ですから、しっかりと覚えておいてください。

 

もう1つの要因は、パーソナライズというもので、その人の検索履歴や属性などを踏まえて、検索結果が変わるというものです。

こちらについては、以前はかなり影響していたのですが、今ではGoogleも公式に否定しており、実際に2018年頃から影響は小さくなっています。

しかし、全く無いわけではなくて、直前の検索内容など一部で影響を受けることがあるため、検索結果が全く同じにはなりません。

そのため、正確な検索順位が知りたい場合には注意が必要ですが、そうでもなければ、あまり気にしなくても大丈夫です。

 

検索エンジンに表示されやすくするには?(攻略の初歩)

検索エンジンが検索結果を表示するまでの、3つの流れを見てきました。

  • クロール(クローリングとも)
  • インデックス(インデクシングとも)
  • ランキング(スコアリングとも)

これらを踏まえれば、検索エンジンに表示されやすくする方法も分かりますよね?

つまり、検索エンジンがそれぞれをしやすいように、サイトを作ったり、アプローチをかけたりすることが、とても重要になってきます。

 

クロール:クローラービリティの改善

クローラビリティとは「クロールのしやすさ」のことです。

また、検索エンジンがクロールをしやすくするように最適化することを指して使われる場合もあります。

クローラビリティを改善することで、ページが発見されやすくなり、速やかなインデックスにつながります。

 

外部からの流入経路を作る

検索エンジンにクロールしてもらうためには、まず外部からの入口が必要です。

すでに検索エンジンが頻繁にクロールしているサイトからリンクをもらえば、そこからクロールしてもらえる可能性が高まります。

また、更新頻度が高くて人気のあるサイトは、検索エンジンも頻繁にクロールしますから、自サイトの更新頻度を増やすことも有効です。

 

内部リンクを見直す

せっかく外から入ってきても、またすぐ外に出ていってしまっては、他のページがなかなかクロールしてもらえません。

リンクを張り巡らせて、サイト全体を巡回してもらえる状態にしておけば、検索エンジンに自サイト内をくまなくクロールしてもらうことができます。

 

サイトマップを設置する

サイトマップとは、サイト内のページへのリンクをまとめたページのことです。

これを用意しておくことで、サイト内にどんなページがあるのかを、検索エンジンにも訪問者にもうまく伝えることができます。

なお、設置するだけでも効果はありますが、後述するGoogle Search Console(サーチコンソール)に送信すると、より効果が確実になります。

 

インデックス:Google Search Console(サーチコンソール)の活用

インデックスにおいては、ちゃんとインデックスされているかどうかの確認と、されていないページのインデックス促進の2つが必要です。

この2つをするのに有効なツールとして、Googleが用意してくれているのが「Google Search Console」ですね。

使い始めはとっつきにくいですが、完全に無料で使えますから、気軽に利用して大丈夫です。

 

ちなみに、似たような名前でよく出てくる「Google Analytics」は、アクセス解析ツールのことです。

最初に自分のサイトにタグを設置しておけば、ページごとの訪問者数や訪問者の属性から、サイト内での訪問者の行動履歴まで、様々なことが分かるようになります。

これら2つは、Webサイト運営には非常に重要なツールですから、ぜひ導入しておくと良いでしょう。

 

カバレッジレポートを確認する

Google Search Console(サーチコンソール)内にある「カバレッジレポート」で、有効なインデックス登録済みページの数が確認できます。

この数が、自サイトのページ数よりも大幅に少ない場合は、インデックス登録がうまくされていない状態です。

また、ここがゼロだと検索エンジンに存在すら認識されていないということですから、サイトを作成したばかりの時は確認しておきましょう。

 

インデックス登録をリクエスト

「URL検査」を使うことで、ページごとに「前回のクロールがいつだったか」と「インデックス登録されているかどうか」を確認することができます。

クロール自体がされてされていなかった場合、「インデックス登録をリクエスト」をクリックすれば、検索エンジンのクロールを促すことができます。

また、クロールがされているのに、インデックスされていなかった場合は、そのページに何か問題点があるということです。

そのままリクエストしても無意味ですから、問題点を改善した後で、リクエストしましょう。

 

サイトマップの送信もできる

Google Search Console(サーチコンソール)では、サイトマップを送信することもできます。

最初に設定が必要ですが、設置さえ済んでいれば、サーチコンソール内でサイトマップのURLを入力するだけですぐに済みます。

特に、WordPress(ワードプレス)を使っている場合は、プラグインを使えばその後の更新も簡単に自動化できますから、最初に設定しておきたいですね。

(HTMLサイトの場合も、サイトマップ作成ツールがありますから、それらを活用するのも良いでしょう)

 

ランキング:SEO対策の様々な施策

実は、ランキングの厳密な基準は公開されておらず、「絶対にこうすれば上位に表示される」というものは存在しません。

一昔前だと、とにかく外部からの被リンクを増やせば順位は上がりましたが、今はその重要性が大きく低下しています。

現在では、Googleの場合で200以上の評価基準があり、何か1つを改善すれば良いというものもありません。

ただ、統計的・経験的に「これは効果が高い」というものがありますから、そういったものから優先的に改善していくのが有効です。

このあたりは書き出すと長くなってしまいますから、記事を改めて取り上げます。

 

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